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Information / 国会議事録一覧

東日本大震災復興特別委員会で質問に立ちました。(令和元年11月26日 議事録)

○玄葉委員                                                                             共同会派に所属をしております玄葉光一郎です。                                                   大臣が新たに就任をされたわけでございます。ぜひともおっしゃるように現場主義で頑張っていただきたいと思いますが、かつて何度かこの場で指摘をさせていただいたテーマでもありますけれども、新たに御就任ということもありますので、重ねてきょうは要請をしたいということが一つございます。それは森林の問題でございます。さらには財源の問題、また放射線の副読本の話を、きょうは限られた時間でありますけれども、させていただければと思います。

まず森林再生事業でございますけれども、これは私も三・一一の深い傷跡についていろいろと考えさせられるのでありますけれども、特に傷跡を残しているのは、この森林でございます。                                今回の台風十九号でも大変な土砂が流れたんですけれども、実は、多くの人が指摘をしたのは、この台風十九号で流れた土砂によって、また放射線物質が流れ出ているのではないか、こういうふうに指摘をされるんですね。かなりの程度なくなってきたのでありますけれども、山の除染というのは実はほとんど行われていないがゆえに、そういう問題がまた起きるんですね。ですから、この山の問題が最終的に解決しないと、復興は成ったというふうには残念ながら言えないなということを感じるんです。                                         私自身も、もう長い間、国会議員二十六年目になるんですけれども、選挙区に帰るたびに山のものをいただく、山菜とかキノコをいただいたりすると、本当に都会にはない豊かさというものを実感するんですね。でも、その山菜とかキノコは今もらえないんですよ。マツタケだっていただいていたんですけれども、もらえない。出荷制限が出ていて、だめなんですね。会津まで行ったって出荷制限が出ているんですからね。それが実態でございます。 その実態を、改めて大臣には御認識を強く持っていただいて、私がきょう改めて申し上げたいのは、この間で非常に効果的だなと思っている事業は森林再生事業、冒頭申し上げたように、その事業でありまして、間伐をしながら除染をする、除染をしながら間伐をする。この事業は、始まったばかりなのでありますけれども、全額国費で行われておりまして、これは大変私は福島県の復興には効果があるという認識を持っております。                      ぜひこの事業について、田中大臣には強い後押しをしてもらって、避難指示が出た地域だけではなくて、今申し上げたように出荷制限が出ているのは県内全部でございますので、県内全域を対象にこの事業を力強く推進をするということをおっしゃっていただきたいと思います。

○田中国務大臣                                                                       お地元の、一番お詳しい玄葉委員の経験に基づいて、また現実に現場をよく知っておられるお立場からの御指摘でございまして、私の方もひとつ重く受けとめてまいりたいと思っております。                                また、先般、地元の森林組合の皆様方からも適切な御要望を頂戴しておりまして、そういうことも参考にしてまいりたいと思っております。もう委員御承知のとおりでございますが、福島県の森林・林業の再生に向けては、復興庁としては、農林水産省と連携をして、福島県が実施するふくしま森林再生事業への支援に取り組んできました。                                                                            先般、復興推進委員会でお示しをした復興の基本方針骨子案では、原子力災害被災地域に関する復興・創生期間後の復興施策として、放射性物質の影響を受けた森林・林業の再生を盛り込んでおるところでございます。こうした方針のもと、今後とも、森林・林業の再生が進められるよう、施策の効果検証等をしっかりと行いつつ、現場の要望を受けとめて対応してまいりたいと思っております。                                      お話がありました間伐等の適切な森林の整備も取り組んでまいりたいと思いますし、さらに、移動抑制対策ということや、また、破砕等の実証についても対応をしておるところでございます。                                   今後とも、御指導のほどよろしくお願いしたいと思います。

○玄葉委員                                                                                大臣、一言で結構ですので、この事業を、避難指示が出た十二市町村以外、県全体を対象に推進を力強くしていく、これに対して、そうしますというのかどうかだけ答えてください。

○田中国務大臣                                                                                 県内全域で実施するということでございまして、復興・創生期間後の事業の進め方については、政府内でもしっかりと議論をし、現場の声を尊重して対応してまいりたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。

○玄葉委員                                                                              十二市町村以外も推進していく、復興・創生期間後も現場を重視してということでいいですね。イエスかノーかだけ。

○田中国務大臣                                                                         地元の声をしっかりと受けとめながら、県内全域を対象にして、いろいろと考えてまいりたいと思っております。

○玄葉委員                                                                           大臣、ありがとうございます。

財源でございます。これも教えていただきたいのは、私も三・一一発災のときに財源をつくる側にもおりましたので、当時は所得税の二・一%の上乗せを二十五年間やったりして十兆円の財源をつくったのでありますけれども、まず一つお聞きしたいのは、復興・創生期間の取組のために確保した財源は三十二兆円だと聞いておりますが、来年度末に終わるわけですけれども、残余の金額は幾らになりますか。

○田中国務大臣                                                                            お答えをいたしたいと思います。三十二兆円程度の復興財源フレーム対象経費のうち、三十年度末までに支出済みとなったものは二十八兆七千億円でございます。

○玄葉委員                                                                               わかりました。となると、大臣の所信にはこの復興の財源については実は言及がなかったのでありますけれども、この所信にあったのは、たとえ長い年月を要するとしても、全てを避難指示解除するんだ、責任を持って取り組むんだというふうにお話をされておられますので、当然、もとに戻すべきは戻しながら、創造的な復興を実現するまで財源は確保するということだと思いますが、これはどのように財源を確保しますか。増税ですか、あるいは、その年々の剰余金などを確保して財源を確保するんですか。どうですか。

○田中国務大臣                                                                              期間後も必要となる財源については、先般公表した復興・創生期間後における東日本大震災の復興の基本方針の骨子案において、当面五年間の事業規模を整理し、所要の財源を手当てすることといたしておりまして、必要な復興事業を確実に実施してまいりたいと思っております。この方針をお示ししたところでございます。                今後、年末に決定する基本方針を踏まえ、復興・創生期間後も引き続き復興に全力で取り組んでまいりますし、財源の確保は当然のことだと思っております。

○玄葉委員                                                                          ありがとうございました。

最後に、放射線の副読本でありますが、この間、私、二回質問をして、とにかく、風評対策の究極は、放射線について正しく恐れるということだと思いますし、リスコミなんですね、リスクコミュニケーションがきちっとできるかどうかだと思います。放射線の副読本を配っていただいたのはいいんですけれども、残念ながら使われていないという現状がこれまであって、きちっとフォローアップをしてほしいと言ってきたんですが、ことしじゅうにフォローアップを終えるということでございましたが、どうなっていますか。

○矢野政府参考人                                                                       お答え申し上げます。御指摘の放射線の副読本につきましては、各教育委員会に対して、指導主事の会議などさまざまな機会を通じて、今回の放射線副読本の改訂の趣旨、すなわち、横浜で起きましたいじめの事件などを踏まえて改訂されたものでございますが、そういう趣旨をしっかり周知するなどして、各学校における副読本の活用を促すとともに、調査に関する事務負担にも配慮しつつ、その活用状況や活用に当たって工夫した点などを把握するためのフォローアップ調査を年内に行う予定でございます。                                 本調査につきましては年度内を目途に結果を取りまとめる予定でございまして、文部科学省といたしましては、今後、取りまとめた結果や調査を通じて把握した副読本の効果的な活用事例について、各都道府県に対して周知等を行い、各学校における副読本のさらなる活用を促していくことを考えているところでございます。

○玄葉委員                                                                                  やはり委員会で指摘しないとこういうふうになっちゃうんですね。今まではことしじゅうと言っていたんですよ。でも、今回指摘しなかったらやらなかったんじゃないかと思って、やはり心配になっちゃうんですよね。今年度中というふうにおっしゃって、必ずやはりやらないとだめですよ、文科省。これは本当に、指摘しないとサボっちゃうんですよ。                                                                                        学校現場の大変さはよく理解しています。でも、やはりポイントを絞ってでもいいから教えていかないと、リスコミは進みませんよ。指摘されないとやらないというようじゃだめなので、今年度中と今おっしゃったので、必ずやってくださいね。

以上です。ありがとうございました。

 

 

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