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平成20年を迎えて

 新年あけましておめでとうございます。

旧年中ご指導頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

 昨年の参院選の結果を受けて、国会は「地方重視」の空気が漂っている。「懐の深い日本~深みのある味わいのある社会~」にするために、この機をとらえて、特に地方関連の国家の基本政策を再設計する年にしたい。

 農業政策は、バラマキとの批判があるが、1兆円かけてでも「戸別所得補償制度」を導入するしかないだろうと思う。法人の積極参入を促し、規模加算をして、頑張る農業経営者を励ましつつ、同時に「下支えのしくみ」を創らないと農村は維持できない状況まできている。現場を歩けば歩くほどそう思う。民主党は法案を提出し、参院は通過しているので、衆院さえ多数を取れば、実現可能である。

 林業政策も転換点である。中国の経済成長などで、日本に安く外材が入る時代が終わりつつある。日本の森林は概ね伐採期のそれが多い。環境問題や農村景観形成も含めた思い切ったトータルプランを作りたい。

 エネルギー政策も再設計すれば地域活性化の一助となるだろう。

 このままのレベルで二酸化炭素の排出が続けば、今世紀中に東京やニューヨーク・上海などは水没するとする研究者が増えてきた。「二酸化炭素を吸収すれば儲かり、放出すればお金を払う」しくみの導入は不可避である。

  日本の二酸化炭素の30%は発電によってである。当然、自然エネルギーの導入目標を高めなければならなくなる。その際、ドイツ型固定価格制度を参考にしていけば、持続可能な地域づくりに結びつけることも可能となる。今年は、その政策化も試みたい。

 「国と地方のあり方」は私のライフワーク。15年前の初当選の時から訴えた「補助金の一括交付金化」は、私自身が「次の内閣」の総務大臣だった際に民主党の政策となった。現在の小沢代表の持論でもあるようだ。通常国会では、地方分権調査会長として、新たな財政調整制度についての法案化作業に取り組むつもりである。

 「懐の深い日本」そして「多様で質の高い厚みのある中間層」をを形成するために、国内での地域間格差・個人間格差の拡大に注目してきたが、同時に「内外格差の拡大」つまり日本の世界における地位の相対的低下に目を向けねばならない。

  日本の2006年の一人当たりのGNPは18位だという。円安という事情があるにせよ1993年に2位だったことを考えれば、地位低下は明らかである。

 昨年秋から、「いかにして日本のGNPを増やすか」といういわば古典的ともいえるテーマで有志議員と経済人・民間研究者とGNP研究会(仮称)という勉強会を始めた(参考民報記事)。

  環境イノベーションとその爆発的普及の方法などいわば「成長戦略」の研究である。1年かけて成果物を出したいと考えている。

 昨年9月、衆議院の青少年問題に関する特別委員会の委員長になった。

 就任して早々、子どもに関するあらゆる問題(例えば、基礎学力低下、フリーター、いじめ、児童虐待、学童保育など)について資料を読み、いくつかの関連現場も視察した。すべての問題が重要であるが、私がとりわけ最優先で取り組むべきと考えたのは、子どもとインターネットをめぐる問題である。

  大人が知らないところで子どもの世界が大変なことになっている。ほとんどの学校に裏サイトが存在し、にわかには信じられないような会話が交わされていたり、子どもの個人情報が本人の知らない間にいつのまにか援助交際募集サイトに入っていたりなど被害は枚挙に暇がない。ワンクリックで子どもの心はズタズタになっている。

  子どもたちが安全にパソコンや携帯電話のインターネットを利用できるようにするのは大人の責任である。与野党の理事に相談し、委員会でも集中的に取り上げ、視察もし、さらには私自身も総務委員会で質問(参考議事録)したりして、昨年12月に、増田総務大臣が各携帯事業者に対してフィルタリング(有害情報に接続できないようにするサービス)を原則にするよう要請するに至った。

  現在、与野党で議員立法の動きもある。子どもが安全にインターネットを利用できるようにしながら、かつ高機能な携帯電話や健全なコンテンツがさらに発展し、世界のビジネスモデルにできるような方法を考えてゆきたいと考えている。

 「人の一生は長い。(略)一足跳びに山の頂点へあがるのも、一歩一歩としっかり登っていくのも結局同じことになるんだ。一足跳びにあがるより一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、いろんな風物を見ることができるし、それよりも一歩一歩をたしかめてきた、という自信をつかむことの方が強い力になる。」(山本周五郎の「ながい坂」より)

  この1~2年、切なく、苦しいこともありましたが、一歩一歩成長したいと思います。今年もよろしくお願い申し上げます。

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